。 Refresh Rate Multitoolでは(設定にもよるが)画面を横10×縦12に分割し,白い四角がきっかり1秒で左上から右下へ流れていく。その動きを比較すれば遅延状況が分かるという仕組みだが,ここでVG278HEはXL2410Tから若干遅れているように見える。 Refresh Rate Multitoolでは具体的な遅延時間をチェックできないのだが,戦国IXA RMT,動画を一時停止し,「白い四角の書き換わり状況」で比較すると,ほぼ1フレーム弱程度遅れていることが確認できた。つまりXL2401Tに対して120分の1秒,約8.3msの遅延があるわけだ,ディアブロ3 RMT。 ここで注目したいのは,60Hz表示設定時と比べると遅延の大きさが安定し,ムービーをどこで一時停止させても120分の1秒程度の遅れになっていること。ネイティブ対応の垂直同期周波数なので,60Hz時と比べて遅延は短くなり,また安定するというわけだ。 あくまでゲーマー向けディスプレイたるXL2401Tと比べた場合の遅延ではあるものの,遅延が8.3ms以下であれば気になるゲームはさほど多くはないはずで,120Hz表示する限り,ゲームプレイ中に大きな遅延を感じることはないはずだ。 TraceFreeの強度は0?100の範囲を20ステップ刻みで調整可能だ。数値が大きいほど応答速度は上がるとされる ところで,ここまであえて触れてこなかったが,VG278HEでは,OSDメニューの「画像」以下に,「TraceFree」という項目が用意されている。TraceFreeというのは液晶パネルの残像感を改善する技術だそうで,設定値は0/20/40/60/80/100。初期値は60となっている。 というわけで,120Hz表示設定時にTraceFreeを100にしてみたときのテスト結果が下になる。TraceFreeの値を上げるとバックライトの発光量を上げ,同時に発光時間を短くしているようで,120Hz表示時は,白い四角の明滅速度が標準の60よりも高速化したように見える。ただし,TraceFreeの値を上げても,遅延周りが改善するわけではない。 要するにTraceFreeというのは,表示のもたつきを改善する機能と見てよさそうだ。人によるのかもしれないが,筆者はTraceFreeを100にしていてもとくに不自然さは感じなかったので,ゲーム用途では常時100設定でいいように思われる。 Splendidのパススルーモードは欲しかったが120Hz超級の27インチディスプレイとしては価値あり
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