2012年12月12日水曜日

UQコミュニケーションズ,1周年記念発表会を開催。「WiMAX Speed Wi-Fi」ブランドでWi-Fiルータの普及を

 は本日(6月7日),「UQコミュニケーションズ1周年記念発表会」と題するイベントを開催した。「モバイルWiMAX」の本サービス開始(2009年7月1日)からまもなく1周年を迎えることを記念して開かれた今回のイベント。新人事の発表に加え,新しいブランドの展開などもアナウンスされたので,の読者が注目しそうな事柄を中心にイベントの概要をまとめてみたい。

「WiMAX Speed Wi-Fi」ブランドを展開し,ゲーム機をはじめとする,PC以外のデバイスに対してモバイルWiMAXの普及を推進
ブロードバンド回線としてWiMAXを使うルータ製品群に,「WiMAX Speed Wi-Fi」というブランド名を付けて普及を推進していくことがアナウンスされた  モバイルWiMAXはインテルが普及を後押ししていることもあり,今のところPCユーザーを中心に広がっているイメージを持っている人もいるだろう。
 しかし,モバイルインターネットのユーザーの中には,PSPやニンテンドーDSのユーザーも数多く存在する。実際,イーモバイルのポータブルルータ「Pocket WiFi」は好調なセールスを記録していることが伝えられており,その利用者には携帯ゲーム機のユーザーが少なくないようだ。

 UQコミュニケーションズではこれまで,PC以外のプラットフォームを利用しているという層に対して,自社のサービスを積極的に宣伝してこなかったが,今回のイベントでは,ゲーマーを意識したサービスが大々的にアピールされていた。
 といっても,PC以外のゲーム機にモバイルWiMAXを搭載するというのは現時点では難しいわけで,今回のイベントでは,“WiMAX?Wi-Fiルータ”(WAN回線にWiMAXを使うルータ)製品に「WiMAX Speed Wi-Fi」というブランド名を付け,ゲーマーなどに向けて普及を推進していくことが明らかにされた。


 WiMAX?Wi-Fiルータ製品自体は2009年末頃から販売店に並びはじめており,とくに目新しい製品というわけではないが,今回新たなブランド名を付けることでさらなる普及を図っていくという狙いがあるようだ。
 詳しくは後述するが,新社長への就任が決まっている野坂章雄氏は「(3G回線に比べると)レイテンシが低いためオンラインゲームもリアルに楽しめる」と,その優位性をアピール。またUQコミュニケーションズでは,量販店と共同でゲーマーなどに向けたキャンペーンの実施を検討しているとのことで,そう遠くない将来,「WiMAX Speed Wi-Fi」というブランド名を全国各地の販売店で見かけることになりそうだ。



UQコミュニケーションズの新人事が発表に。今後のロードマップも
田中考司氏(UQコミュニケーションズ 現代表取締役社長)  話は前後してしまうが,今回のイベントでは,冒頭にUQコミュニケーションズの新人事が発表された。これまで同社を引っ張ってきた田中考司代表取締役社長が退任して取締役会長に昇格,代わって野坂章雄氏が代表取締役社長に就任するという。
 田中氏は退任の理由として「疲れたから」と語っていたが,モバイルWiMAXの立ち上げがほぼ完了したことから,技術畑出身の田中氏からKDDIの経営畑を歩んできた野坂氏にバトンを渡し,モバイルWiMAXをさらなる飛躍の段階に移そうということだろう。
野坂章雄氏(UQコミュニケーションズ 新代表取締役社長)。野坂氏はKDDIアメリカ上級副社長,同社中国総代表などKDDIの経営に携わってきた人物だ  野坂氏は今後のロードマップについて触れ,まず今年度は新たに8000局の基地局を立ち上げたいとしていた。とくに「通勤路を重点的に整備する」とのことで,サービスエリアに対する不満を解消したいと熱っぽく語っていた。
 また現在,契約数が約20万に達しているが,2011年末までに80万以上の契約数を目指すという。WiMAX Speed Wi-Fiも,そうした契約増に向けた取り組みの一環というわけだ。
 スピードに関しては,現在,ファームウェアの改善などにより実効スピード20Mbps(ダウンリンク)を達成しているが,今年8月までに30Mbpsを実現させるとした。ただし,30Mbpsという数値はファームウェアのアップデートだけでは実現の難しい端末があるかもしれないとのことだ。
 ダウンリンク最大330Mbpsを実現するという次世代のWiMAX「IEEE802.16m」については,「2010年末にはスペックを完成させ,2012年に対応製品を出す」と具体的なスケジュールに言及。開発が順調に進んでいることをうかがわせていた。

 ではこれまで,モバイルWiMAXにはそれほど注目してこなかったが,今回,ユーザー増を目指す一環としてゲーマーを視野に入れてきただけに,今後の動向が気になるところだ。
 とくに速度に関しては,「満足度がトップになった」(野坂氏)とのアンケート結果も紹介されていただけに,今後はゲーマーにとっても,pso2 rmt,ネットへのアクセス手段の一つとして,モバイルWiMAXが選択肢の一つとなりそうだ。

吉田和正氏(インテル 代表取締役共同社長,写真中央)および樋口泰行氏(マイクロソフト 代表執行役社長,写真右)がステージに上がり,田中現社長(写真左)とのトークセッションを行った。「インテルの提唱する“変革”に向け,cabal rmt,モバイルWiMAXの普及をさらに後押ししていく」と語る吉田氏。また樋口氏は「マイクロソフトはクラウドに大きく舵を切っており,UQコミュニケーションズは重要なパートナーだ」と,同社の今後の方針に絡めてモバイルWiMAXへの期待を語っていた
関連トピック記事:

0 件のコメント:

コメントを投稿